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英語における時制

時制はもちろん現在や過去や未来の出来事などを表すときに使うが、英語における「現在形」「未来形」「過去形」は決して時間的な概念のみを表しているのではないことに注意が必要である。英語は全てを空間的に捉える言語である。それは時制においても例外ではない。

「来週アメリカに行くんだ」という文は来週の話をしているので未来形を使わなければならないと思うかもしれないが(つまりwillだ)実現度によって英訳は異なる。

willを使えば「行く(予定だが行かない可能性もある)」という意味になる。

I am going to go to U.S.も未来形だと習った人もいるかもしれないが、この文の動詞は is つまり現在形である。これは先に述べた時間を空間的にとらえた良い例である。go to U.S. という未来の事象のある場所に、いま自分は向かっているとこである、という表現をすることにより全体的には未来の話をしている。ただし、この場合の実現度はかなり高い。高いので現在形の表現となっている。確実に実行するなら I go to U.S. next month.でよい。

英語には敬語が無いといわれるが、ちゃんと丁寧な、相手を思う言い回しが存在する。水が欲しい時に「水をくれ」「水を頂け「ない」でしょうか」「できたら水をください」などに類する表現は英語にもある。

動詞を直接的な現在形から未来や過去へ変化させることにより表現を和らげる。直接的な表現を空間的な距離を離すことによって和らげるのである。

例)You give me a glass of water.((参考)命令文であることに注意。分かり辛いが命令文は主語を必要としないのではなく動詞が原形であることで命令の意味をなしている。He give me money.も命令文)

Will you give me a glass of water.

Would (Could) you give me a glass of water.

いずれも直接的(現在形)な表現を避けるため時制を変えている。

wouldやcouldを使った表現は厳密には時制の項で説明するものではないので詳しくは仮定法の項で説明する。

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